地球、 ビッグバン

 

地球、 ビッグバン

 

奥にそびえる山々を隔て

湖と空は合わせ鏡

 

水面のさざなみと空のさざなみ雲

さらさらとしかしたしかに流れゆくなかから

壮大なエネルギーを循環させているのか

 

雲と山は一体となり

そこを軸に放射されたグラデーション

同心円状に広がるオレンジ、脇に漏れたすみれ色

波動の広がりの先には澄み渡る青

その果てる輪郭には迫りくる漆黒

 

ああ、一つの波動に全てを包み込んで

解き放たれ共鳴している

 

 

 

じりじりと全体が鮮やかなブラッディーオレンジに変わり最後のいのちを燃やしている

漆黒が包み込んでくる

 

じわじわと漆黒が湖と空を覆い

山の端に触れる

 

鮮やかな光の波動と全てを包みこむ漆黒の優しい大地のエネルギー

 

やがて訪れる新しい地球に向けて一休み

 

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(琵琶湖のほとりにて)